プレミアプロ実践002_クリップの「速度・デュレーション」

プレミアプロの実践例、第2回です。
ビデオクリップの「速度・デュレーション」調整をやります。

2倍速、スロー再生、一時停止など、いろいろできます。あまり多用するものでもないですが、知っていると制作の幅が拡がります。「料理動画」や「制作動画」など長尺の動画に使用すると、とても効果的だと思います。

①クリップの「速度・デュレーション」を変更する

編集中シーケンスの「タイムラインパネル」上で操作します。

ビデオクリップの再生速度は「速度・デュレーション」という項目で調整できます。この場合「デュレーション」とは再生時間(尺)の事です。10秒の動画を2倍速にするとデュレーションは半分の5秒になります。

対象ビデオクリップをクリック選択して右クリック>「速度・デュレーション」をクリック。

「速度・デュレーション」ウィンドウが出てきます。初期状態の「速度」100%が等倍速です。

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右クリック >「速度・デュレーション」

「速度」200%にすると2倍速、「速度」50%にすると半分の速度のスロー再生となります。

10秒の動画を「速度」50%にすると、「デュレーション」は20秒になります。「速度」を早くすると尺が縮まり、速度を遅くすると尺が長くなります。

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速度とデュレーション

音声つきビデオクリップの「速度」を調整すると、音にも影響します。「速度」を早くすると音が高くなり、「速度」を遅くすると音が低くなります。

それを解消するための機能が「オーディオのピッチを維持」チェックボックスです。「速度・デュレーション」ウインドウの3つのチェックボックスの2番目にあります。

②クリップの途中からに「速度」変更する場合

1本のビデオクリップを途中から速度変更したい場合

一度レーザーツールなどでクリップを分割し、目的の部分のクリップだけを「速度・デュレーション」調整します。タイムラインパネル上で操作します。

速度調整したい部分のIN点を決めて、再生ヘッドを合わせてレーザーツールで分割します。OUT点も同じように再生ヘッドを合わせて分割します。1つのビデオクリップが3つに分割されました。

真ん中のビデオクリップを選択し、右クリックから「速度・デュレーション」ウインドウで速度を調整します。速度を早くしたい場合、クリップのデュレーションが縮まり、下の図のように「ギャップ」が発生します。ギャップはクリック選択し「Deleteキー」で削除できます。

逆に速度を遅くする場合は、真ん中のクリップのデュレーションが長くなり、次のクリップにめり込みます。「変更後に後続のクリップをシフト」にチェックを入れておくと、3つめのビデオクリップが連動して動いてくれて、とても便利です。

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クリップを分割して「速度・ディレーション」調整

操作だけならとても簡単ですが、このままでは突然速くなって突然元のスピードに戻るので、見る人が混乱するかもしれません。次の動画のように「▶▶」マークを点滅させるなど、少し演出を加えたほうが良いかもしれません。

サンプル動画

「速度・デュレーション」調整したサンプル動画です。

③クリップの途中で「静止画」にする

プレミアプロには、動画クリップの途中で一瞬 静止画を挿入する機能があります。

フレーム保持セグメントを挿入」という機能です。

これも「タイムラインパネル」上で操作します。

静止画を挿入したいフレームに「再生ヘッド」を合わせ、目的の動画クリップを選択。

「右クリック」→「フレーム保持セグメントを挿入」を選択。そうすると1つの動画クリップが「動画 → 静止画(2秒間)→ 動画」、3つに分割されます。静止画はおそらく2秒で挿入されますので、必要に応じてデュレーションを調整してください。

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「フレーム保持セグメントを挿入」

まとめ

ビデオクリップの再生速度を変更するには「速度・デュレーション」を調整します。

  1. 「タイムラインパネル」上でクリップを選択
  2. クリップを右クリックして「速度・デュレーション」
  3. 映像を部分的に「速度・デュレーション」調整したい場合は、クリップを分割する
  4. 「速度・デュレーション」調整だけでは視聴者が混乱するので、なにか演出を

以上、次回もよろしくお願いします!
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